鹿児島市を潤す甲突川の源 八重山の自然を守りましょう
みなさんは八重山をご存じですか?鹿児島市で歩いて登れる1番高い山です。
1993年の8・6第水害をきっかけに始まった甲突川の現流域の里山を歩く「甲突川ウォッチング」という催しがあります。八重山・三重岳・花尾山はいわばレギュラーコースです。
その主催の一人として毎年八重山を歩いてきました。
登山道には鳥居があり、入山・下山時に山の神様に皆さん頭を下げます。生き物の気配も濃厚でイノシシのぬた場を何度も見た事もあります。つい最近には、登山道の木製ステップを市に直してもらいました。
八重山の棚田には水がたたえられ、近くには鮮烈な湧き水があふれます。八重山公園キャンプ場からは鹿児島市の夜景を眺めることができます。冬にはこどもたちと雪合戦。
20万人の鹿児島市民を潤してくれる甲突川と、その源となる水がめ・甲突池のすぐ後ろにそびえる緑の深い八重山が私は大好きです。
今、その八重山で大規模な森林破壊が計画されています。
甲突川のふるさと八重山を子ども達に手渡すために大規模風力発電について考えましょう
鹿児島市民の暮らしを潤す甲突川 その源の八重山の森林が伐採されようとしています。
その規模は31ha 、驚くなかれ平川動物公園と同じ広さです。そこにアミュプラザの観覧車の1.5倍、高さ154mもの巨大風車を9つも建てるという、外資系企業による風力発電の計画です。
予想される危険
それだけ広大な森を切り開くと、保水能力は失われ、周辺では崖崩れや土石流、法面の崩壊が起こりえます。今回の計画では昨年の熱海で被害を出した土石流の10倍もの土捨ても
行われます。八重山はイノシシやシカなど多くの野生動物を抱いていますが、森が伐られると、動物たちが人里の田畑を荒らすことにつながります。
何より巨大な人工物によって美しい八重山の稜線やかごしま自然百選の棚田からの眺めは大きく損なわれます。この計画は八重山の地元でも知らない方も多いのです。
みなさんはご存じでしたか?
再生可能エネルギーのために二酸化炭素を吸収する山と森を広大に壊す。
鹿児島市には固定資産税以外、一切利益はありません。
大規模よりも小規模分散
これまで市議生活22年間で提案してきたように、再生可能エネルギーを小規模で各地に
分散して進めることが、持続可能なまちづくりと災害時の素早い復旧に効率的です。
今回の計画の発電量は3万kwですが、27万世帯ある鹿児島市の住宅や工場の屋根に5kwの太陽光発電パネルを公共事業として取り付ければ、135万kwの発電量となります。自然を破壊することなく大きな発電ができます。
八重山を守るために
大規模な森林破壊を止めるための規則条例作りや署名運動などをスタートします。
観光とは「光を観る」と書きます。八重山の奥深い森は、今の時代にかけがえのない光。
大好きな八重山を守るために、子どもたちに残すために、全力で動きます。
応援いただける方は是非ご連絡ください。
追記 八重山地域における風力発電建設計画中止を求めて
2022年3月より総務環境委員会『日置市及び鹿児島市における風力発電事業』審査にて野口は計画反対のための請願議員を務めています。2023年継続中
議会外では「八重山こいやまを守る会」の一員として活動。近隣住民の方も参加し行われた計画反対署名は12811筆! 鹿児島県と鹿児島市へ提出
鹿児島市へ署名提出日の「八重山こいやまを守る会」FBより
【拡散希望です! 八重山の森を守る署名、12811筆提出してきました!】
本日6月16日、鹿児島市下鶴市長宛に、八重山の風力発電計画中止を求める署名を提出し、記者会見も行いました。報道陣もずらりと並ぶ中、上は70代から下はゼロ歳児!まで集まった八重山こいやまを守る会&八重山の森を守ろうフェス実行委員会。
報道の皆さんも、市の皆さんも、時折笑顔が見られる終始なごやかな提出となりました。
なんと言ってもゼロ歳児のなごませパワーは最強です。
そしてこの署名の厚みをご覧ください!!!
12811筆の積み重なり。無視できるものではありません。
下鶴市長は是非この署名の束を持ち上げてみて、重みを実感してほしいです。
記者会見で、「一人ひとりが心をこめて書いた署名。血と汗で集めました」との発言がありました。まさにその通りです。
時に苦しみ、悩み、さまざまな言葉をいただきながら、諦めそうになりながらも地べたを這いつくばって集めた署名です。
これは反対運動ではありません。
わたしたちは、ただただ八重山をそのままで、次世代に引き継ぎたいだけなのです。
これまでご協力ありがとうございました!
しかし、署名はまだまだ集めます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
鹿児島市・八重山に風力発電計画 住民らが反対署名を市に提出(朝日新聞web)※2022年6月17日
「市は5月に県へ提出した意見書で、生態系や景観、利用客への影響が考えられるとして、設置の取りやめにも言及した。」(記事一部抜粋)
風車建設の郡山町に地元の方により建てられた看板
環境未来館 事業者説明会 ※2022年6月24日
「八重山の森を守ろうフェス」巨大風力発電を考えよう
2023年3月17日 南日本新聞